ETCカードの種類①パーソナルカード

ETCカードといえばクレジットカードが必須のように思えますが、クレジット機能を持たないETCカードもあります。

それがETCパーソナルカードです。

パーソナルカードとは、いったどのような特徴を持ったカードなのでしょう。

【ETCパーソナルカードとは】

有料道路の高速料金支払いに特化した、ETCカードと同等の機能を持ち合わせるカードであり、運営は全国の高速道路6社が共同で行っています。

使用するにはデポジットと呼ばれる供託金を支払い、それを担保に所有・利用することができます。

デポジットは高速料金の平均月額に応じて決まります。

平均月額は5000円ごとに区切られており、デポジットの目安は4倍です。

例えば月の平均利用額が10000円であった場合は40000円のデポジットが必要となります。

利用料金は月に1回、所定の口座から引き落とされます。

【申し込み方法】

書面での申し込みが必要となります。

 申込用紙は各高速道路のSAに置いてあるのを利用するか、運営事務局に電話で散りよせることができます。

申込書に必要事項を記入し、本人確認書類のコピーを添えて郵送します。

なお、高速料金の支払にはゆうちょ銀行または銀行口座が必要となりますので忘れずに記入しましょう。

書類に不備がなければ、事務局からデポジットの支払通知が届きますので振込やコンビニなどで支払いを行います。

入金確認が取れたら、郵送でETCカードが送られてきますので、手続き完了となります。

目安としては申し込みから約2週間程度みておけばよいでしょう。

【メリットとデメリット】

パーソナルカードのメリットは、やはりクレジットカードが作れない人でも気軽にETCカードを持てるところにあります。

手続きは少々煩雑ですが、カードが手元に届く日数も約2週間ほどで、一般のクレジットカード機能付きETCカードとほとんど変わりません。

デメリットとしては、デポジットが平均利用月額の4倍と高額であることです。

また、途中で利用料が増えるとそれに応じたデポジット料金を追加で請求されることになります。

意外と見落とされがちなのが年会費です。

パーソナルカードは運営費用として年間1234円の年会費がかかるのです。

年会費無料のクレジット付ETCカードと比べると、ポイント還元やかかる費用の面で大きな差があります。

クレジットカードが持てない人は仕方ありませんが、持てるのに持ちたくない人などは熟考して選択することが重要です。

クレジット機能のないETCカードはあるか?

クレジットカードの審査に通らずETCカードを作れなかった。

専業主婦のため夫がクレジットカードを持っていて作る必要性がない。

クレジットカード機能付きのETCカードは防犯上どうしても持つのが怖い、クレジットカードを持ったら浪費してしまいそう…という人ももちろんいます。

そういった場合はどのようなカードを持てばいいのでしょうか。

【ETCパーソナルカード】

ひとことでいえば、クレジット機能を持たないETCカードのことです。

本当にクレジットカードが持てない、どうしても持ちたくないという人が唯一持てるETCカードといっても過言ではありません。

ETCパーソナルカードは、高速道路を運営する6社で共同発行しているETCカードです。

支払いは銀行引き落としとなり、申込みには利用金額に応じたデポジット(預り金)が必要です。

また年会費も別途必要となります。

【家族カード】

自分がクレジットカードを持てなくても、家族が何らかのクレジットカードを持っている場合は家族カードを発行してもらうことができます。

その際、ETCカードも同時に申し込めば家族カードとして自分のETCカードを持つことができます。

ETCの高速料金やショッピングで家族カードを利用した際の請求は、すべて申し込みをした家族への請求となるため注意が必要です。

単純に盗難や使いすぎが怖いという理由で、クレジットカードを作りたくない場合はETCパーソナルカード・家族カードを作ることになります。

ですが、盗難はパーソナルカードや家族カードにも十分あり得ることです。

それに、利便性を考えるとクレジット機能付きのカードがやはり最適といえます。

大抵のETCカードは、二枚に分かれています。

ETC専用カードを車載器に差し込むだけなので、それだけではクレジット機能がありません。

ですが、悪用を防ぐために必ず車を降りる時は抜いておきましょう。

カードの使い過ぎが怖いという場合も、カードの利用限度額を引き下げるなどの対応をすれば浪費も防げます。

単純に「クレジットカード」を持ちたくないという理由の場合ですが、その理由が確固としたものであればパーソナルカードを作るほかありません。

ですが、上記のようなデポジットなどのデメリットがあることと、もしクレジットカードを持った際のポイント還元や利便性のメリットと比べて、自分は本当にパーソナルカードでいいのかを検討する必要があります。

クレジットカードが作れないと、ETCカードは持てないのか?

自分もETCカードを持とうと思い立ったのはいいものの、クレジットカードを持つには必ず審査が必要になります。

申し込んだ人全員が通るということは、残念ながらありません。

審査の基準やポイントなどについて説明していきます。

【専業主婦の場合】

専業主婦自体は収入がないため、本人名義のクレジットカードを持つ際の収入審査の対象は夫になります。

配偶者が正社員で安定した収入があるということであれば審査に通るのは容易いでしょう。

パートタイマーで多少は自分の収入がある場合、自分の収入で審査をしても構いませんが、落ちてしまったり利用限度額が少なくなってしまうことがあるので、配偶者の収入審査を行うのが無難といえます。

【フリーターなどの場合】

フリーターなど非正規雇用で低収入の場合、やはりクレジットカードの審査は通りづらいといえるでしょう。

また、フリーターであっても職種によっては正社員と同等の賃金を稼いでいる場合も同様です。

収入の低さよりも「雇用の不安定さ」のほうがクレジット会社の懸念材料になっているといえます。

以前は確かにほとんどのクレジット会社が断る傾向にありましたが、最近はフリーターであっても審査が通るような流通系クレジットカードなどがあります。

【ブラックリスト入りの場合】

まれに個人信用情報機関の「ブラックリスト」に入っているためクレジットカードが作れないという人もいます。

信用情報機関に金融事故といわれる自己破産や延滞・債務整理などの記録がなされている場合は、審査は困難といえるでしょう。

ですが、自身が本当にブラックリスト入りなのかを確かめる必要があります。

ただ単に審査に通りにくい人もいます。

例えば、正社員で働いていたとしても入社して日が浅い、初めてクレジットカードを作る場合返済能力の有無を量りかねないので厳しめになるともいえます。

もし、延滞や破産を本当にしていた場合、記録が残るのは延滞は5年、破産は7年とされています。

自分がその年数をすでに超えている場合はリスト外といえるでしょう。

また信用情報機関の中の全銀協(銀行の信用情報)にリストが載っていた場合、クレジット会社はその情報を重視しない傾向にあるため審査が通りやすい可能性があります。

自分がどの状態にあるかは信用情報機関に照会することができますので、一度確認してみましょう。

本当にクレジットカードが作れない状況にある場合、まだ方法はあります。

専業主婦で配偶者がすでにクレジットカードを所有している場合は「家族カード」を発行してもらうという手もあります。

クレジットカードを作れない人がETCカードを持つ場合はクレジット機能のない「ETCパーソナルカード」を持つことができます。

自分に合ったETCカードとは?

ETCカードには必須のクレジット機能ですが、クレジットカードには大きく分けて流通系と銀行系の二種類になります。

それぞれの特徴と利点はどのようなものがあるでしょうか。

また、ETCカードを選ぶならどの種類のカードが合っているのでしょうか。

【流通系クレジットカード】

誰もが知っているようなスーパーマーケットや百貨店などの大手小売業やそのグループ企業、ドラッグストア、家電量販店などが発行しているクレジットカードです。

流通系の大きな利点は、日々の買い物でポイントがたまりやすい、ポイント還元や割引サービスなどのお得なサービスを受けられることです。

スーパーやコンビニは同じ系列のところしか利用しない、近所にショッピングモールがあってよく利用するなどといった場合は、ぜひその流通系のカードを発行したほうがよいでしょう。

また、一般的なクレジットカードの中でも流通系は審査が通りやすいという傾向があります。

新規顧客の囲い込みを企業側も行いたいため、クレジットを持ちたいならば流通系はおすすめです。

ですが、どうしてもカードを持ちすぎるとあちこちポイントが分散されるため使い勝手が悪くなってしまったり、財布がかさばりやすい、余り利用していないのに年会費がかかるなどのデメリットが生じてきます。

【銀行系クレジットカード】

文字どおり、メガバンクや大手都市銀行のほとんどで固有に発行しているクレジットカードです。

銀行系のためキャッシュカードと一体になったものがほとんどです。

メリットとしてはキャッシュカード一体型のためカードが1枚で済む、銀行によってはATMの手数料無料や将来住宅ローンを利用する際、金利のサービスが受けられる場合があります。

審査は厳しいですが、既にその銀行の口座を開設しているのであれば通りやすいでしょう。

流通系の利便性には劣りますが「信用度」は高い1枚といえるでしょう。

流通系でも銀行系でもETCカードは発行していますが、特典やポイントの面から考えるとやはり流通系の方が一日の長があるでしょう。

大手コンビニ系のA社はクレジット・ETCとも年会費無料で店舗での買い物のポイント還元があります。

大手通販系のB社はETCの年会費が500円程度に対してポイント還元率がたいへん高く「ポイント○倍キャンペーン」などもよく行っているため、頻繁に利用していれば実質0円でETCカードを保有することができるでしょう。

年会費の有無やポイントなどで比較して決めることが大切です。